・Cohereが企業向けの大規模言語モデル「Command R+」を発表。
・Command R+はMicrosoft Azureとのコラボレーションで提供開始。他のクラウドプラットフォームでも利用可能に。
・Cohereは顧客データ、プライバシー、安全性の保護に引き続き取り組み、企業が安心してAIを活用できるようサポート。
Cohereは2024年4月4日、企業向けに特化した大規模言語モデル「Command R+」を発表しました。このモデルは、実際のビジネスユースケースで優れたパフォーマンスを発揮するように設計されています。
高度な検索機能と多言語対応でグローバルビジネスをサポート
Command R+は、128kトークンのコンテキストウィンドウを備え、以下の点で最高クラスのパフォーマンスを発揮するとのことです。
・高度な検索機能(RAG: Retrieval Augmented Generation)により、幻覚を減らしつつ引用が可能
・グローバルビジネスをサポートする10の主要言語に対応
・ツールの使用により高度なビジネスプロセスの自動化が可能
同社によると、Command R+は同カテゴリの他モデルを上回るパフォーマンスを発揮し、はるかに高価なモデルと主要な機能で張り合えるレベルだそうです。
Microsoft Azureとのコラボレーションで企業へのAI導入を加速
Cohereは、このCommand R+モデルをまずMicrosoft Azureで提供開始し、今後数週間でOracle Cloud Infrastructure (OCI)など他のクラウドプラットフォームでも利用可能になるとのこと。
Microsoft Azure AI PlatformのCVPであるJohn Montgomery氏は次のようにコメントしています。 「CohereとのコラボレーションはAIの革新を牽引し、Command R+をAzure AIにもたらすことへの献身を示すものです。最高レベルのセキュリティとコンプライアンスを維持しつつ、企業がAIツールを活用してより多くのことを達成できるようにすることが私たちの約束です。」
データプライバシーとセキュリティへの取り組み
Cohereは、顧客データ、プライバシー、安全性の保護に引き続き取り組み、企業が安心してAIを活用できるようサポートしていくとのこと。同社は一貫してデータプライバシーを中心に製品を構築し、著作権侵害の主張に対する追加の保護を顧客に提供しているそうです。
Accentureのチーフ AI オフィサー、Lan Guan氏は次のように述べています。
「Command R+のような大規模な本番ワークロードを処理できる新しいモデルの登場により、顧客にとって新たな機会が生まれるでしょう。私たちはCohereの機能を活用し、顧客がコスト、パフォーマンス、精度に基づいて生成型AIを最適化できるよう支援していきます。」