・AIスタートアップのRekaが、高性能なマルチモーダル言語モデル「Reka Core」を発表した。
・Reka Coreは、OpenAIやAnthropicのモデルに匹敵する性能を持ち、多様なユースケースに対応可能。
・Rekaは今後もマルチモーダルモデルの開発を推進し、新しいパートナーとの協業にも意欲的である。
AI分野で注目を集めるReka社から、これまでで最大かつ最高性能のモデル「Reka Core」が発表されました。Reka Coreは数ヶ月という短期間で効率的に学習されたマルチモーダル言語モデルで、業界をリードする他社モデルと同等の性能を発揮します。
Reka Coreの特長の特徴
・画像や動画、音声などのマルチモーダルな入力に対応
・128Kもの広大なコンテキストウィンドウを備え、大量の情報を正確に処理可能
・高度な言語理解や数学的推論などの優れた推論能力
・トップクラスのコード生成能力とエージェント的なワークフロー
・英語を含む32の言語に対応したマルチリンガル
・APIやオンプレミス、オンデバイスなど、柔軟なデプロイメントオプション
OpenAIやAnthropicなどの大手企業のモデルに匹敵する性能
Reka Coreは、OpenAIやAnthropicなど他社の最新モデルと比較しても遜色のない性能を示しています。例えば、人間による評価実験では、マルチモーダルタスクにおいてClaude-3 Opusを上回る結果を残しました。
導入オプションと価格設定
Reka Coreは大規模な言語モデルであるだけでなく、画像や動画、音声に対する高度な理解力を備えています。商用で利用可能な包括的マルチモーダルソリューションとしては2例目となります。APIやオンプレミス、オンデバイスなど、顧客やパートナーのニーズに合わせた柔軟な導入が可能です。
APIの初期価格は、入力トークン100万個あたり10ドル、出力トークン100万個あたり25ドルに設定されています。
パートナー企業からの期待の声
SnowflakeのAI部門責任者であるBaris Gultekin氏は「Reka Coreの優れた性能をSnowflake Cortexを通じて顧客に提供できることを嬉しく思います」とコメントしています。
またOracleのAIおよびデータ管理サービス担当SVPであるGreg Pavlik氏は、「Rekaの多言語マルチモーダルモデルにより、企業はデータからより多くの価値を引き出し、複雑なタスクを効率化し、コスト削減を実現できます」と述べています。
シンガポール政府系のAI Singaporeでは「東南アジア向けの高性能オープンソースモデル開発を目標としており、Rekaの新しいモデルを活用して次世代のSEA-LIONモデルを構築していきたい」と、AI製品部門シニアディレクターのLeslie Teo氏がコメントしています。
