OpenAIがAIと著作権に関する方針を発表しました。要点は以下の通りです。
・AIは全ての人に機会を提供すべきであり、著作権者の選択を尊重すべき。
・OpenAIは、コンテンツ所有者が作品の使用方法を指定できるツール「Media Manager」を開発中。
・クリエイターやパブリッシャーとの協力を通じて、AIの発展に取り組んでいく方針。
OpenAIはAIと著作権に関する同社の方針について発表しました。以下では、発表内容の要点をご紹介します。
AIは全ての人に機会を提供すべき
OpenAIは、AIは問題解決や自己表現の手助けをすることで、全ての人に機会を提供すべきだと考えています。同社は、ケニアやインドの農家の収穫量増加、製薬会社の新薬開発の加速、視覚障害者の生活支援など、ChatGPTが世界中で役立てられている事例を紹介しました。
著作権者の選択を尊重
OpenAIは、AIシステムはクリエイターやコンテンツ所有者の選択を尊重すべきだと述べています。同社は業界をリードするシステムを継続的に改善し、コンテンツ所有者の意向を反映させることに専念しているとのことです。
Media Managerの開発
OpenAIは現在、コンテンツ所有者が自分の作品の機械学習や研究での使用方法を指定できるツール「Media Manager」を開発中だと発表しました。同社は2025年までにこのツールを導入し、AI業界の標準になることを目指しているそうです。
パートナーシップの構築
OpenAIは、クリエイターやコンテンツ所有者、規制当局と協力しながらMedia Managerを開発しているとのことです。同社は、クリエイターやパブリッシャーと協力し、互恵的なパートナーシップを築き、健全なエコシステムを支援していく方針を示しました。
広範で多様なデータの使用
OpenAIは、できるだけ多くの人々に利益をもたらすために、幅広い言語、文化、分野、業界から学習することを目指しているとのことです。同社は主にパブリックドメインのデータを使用しているほか、一部の非公開コンテンツへのアクセスのために提携も行っているそうです。