・Snowflake社が最もオープンなエンタープライズグレードの大規模言語モデル「Snowflake Arctic」の提供を発表。
・Arcticは独自のアーキテクチャにより高い性能を発揮し、オープンソースAIの可能性を拡大。高いコスト効率性とパフォーマンスも実現。
・Snowflakeはデータ基盤とAI構成要素を提供し、企業のAIアプリ構築を支援。業界リーダー企業からも高い評価を得ている。

データクラウド企業のSnowflake社が最もオープンなエンタープライズグレードの大規模言語モデル(LLM)「Snowflake Arctic」の提供を発表しました。

最高水準のインテリジェンスと効率性を実現

Snowflake Arcticは、独自のMixture-of-Experts(MoE)アーキテクチャにより、最高水準のインテリジェンスと比類ない効率性を大規模に提供するとのこと。SQLコード生成や指示実行などの業界ベンチマークで高い性能を発揮し、企業の複雑なワークロードに最適化されています。

オープンソースAIの可能性を拡大

Snowflake CEOのSridhar Ramaswamy氏は「Arcticの重みをApache 2.0ライセンスでリリースし、トレーニング手法の詳細も公開することで、オープンソースAIの可能性をさらに拡大します」とコメント。真にオープンな形でAIコミュニティに提供することで、企業がオープンソースLLMを活用しやすくなります。

高いコスト効率性とパフォーマンス

Arcticは同様のモデルの約8分の1のコストで3ヵ月未満でトレーニングされ、最先端のオープンモデルの構築スピードの新たな基準を打ち立てました。差別化されたMoE設計により、大幅に少ないパラメーターで高い推論性能を実現。主要なオープンモデルの性能を上回っています。

エンタープライズデータを活用したAIアプリ構築を支援

Snowflakeはデータ基盤と最先端のAI構成要素を提供し、企業が社内データを利用して大規模なAIアプリを構築できるよう支援します。セキュリティとガバナンスが担保されたデータクラウド内で、本番グレードのアプリ開発が可能です。

業界リーダーからも高い評価

AWSやMicrosoft、NVIDIA、Hugging Faceなど、多くの業界リーダー企業がSnowflake Arcticを評価。オープンイノベーションの推進やエンタープライズ向けの選択肢の拡大、AIの民主化の後押しなどに貢献すると期待を寄せています。

Snowflakeは今後も、Arctic LLMに加え、テキスト埋め込みモデルのArctic embedなど、データクラウドにおける最新のLLMへのアクセスを拡充していく方針です。真にオープンで協調的なエコシステムの構築を通じ、企業のAI活用を後押ししていくとのことです。