Anthropic、Claudeの100万トークンコンテキストを一般提供
「生成AIニュースメモ」は、生成AIの最新ニュースを要点3行+詳細メモで記録していくシリーズです。関連するG検定キーワード解説への内部リンク付きで、最新動向のキャッチアップと試験の時事対策に使えます。
- 1Opus 4.6とSonnet 4.6の100万トークンコンテキストが、割増料金なしの標準価格で一般提供に
- 2全コンテキスト長で標準のレート制限を適用し、メディア上限は1リクエストあたり600枚の画像またはPDFページ(従来の6倍)に拡大
- 3Claude CodeのMax・Team・EnterpriseユーザーはOpus 4.6で100万トークンコンテキストを自動的に利用可能に
Anthropicは2026年3月13日(米国時間)、Claude Opus 4.6とSonnet 4.6における100万トークンコンテキストウィンドウの一般提供開始を発表しました。Claude Platformではウィンドウ全体に標準価格が適用され、Opus 4.6は100万トークンあたり入力5ドル・出力25ドル、Sonnet 4.6は入力3ドル・出力15ドルで、長文コンテキストの割増料金はありません。90万トークンのリクエストも9,000トークンのリクエストと同じトークン単価で課金され、1リクエストで扱える画像・PDFページの上限も600に拡大されています。
一般提供での変更点
- ▸単一価格 — 長文コンテキストの割増料金がなくなり、ウィンドウ全体に標準価格を適用(Opus 4.6は100万トークンあたり入力5ドル・出力25ドル、Sonnet 4.6は入力3ドル・出力15ドル)
- ▸レート制限 — あらゆるコンテキスト長で、アカウント標準のスループットをそのまま適用
- ▸メディア上限の拡大 — 1リクエストあたり最大600枚の画像またはPDFページに対応(従来の100枚から6倍)
- ▸ベータヘッダー不要 — 20万トークンを超えるリクエストが自動で動作し、既存のベータヘッダーは無視されるためコード変更は不要
Claude Codeへの組み込み
Claude CodeのMax・Team・EnterpriseユーザーはOpus 4.6で100万トークンコンテキストを利用でき、Opus 4.6のセッションは自動的に全ウィンドウを使えるようになります。これによりコンパクション(会話の圧縮)の回数が減り、会話のより多くの部分がそのまま保たれます。100万トークンコンテキストの利用には、従来は追加の使用量が必要でした。
長文でも維持される性能
100万トークンのコンテキストは、モデルが適切な詳細を思い出してその全体にわたって推論できて初めて意味を持つとしたうえで、Opus 4.6は長文検索ベンチマークのMRCR v2で78.3%を記録し、このコンテキスト長のフロンティアモデルで最高のスコアだと説明しています。Opus 4.6とSonnet 4.6は100万トークンのウィンドウ全体で精度を維持します。
これにより、コードベース全体、数千ページの契約書、長時間動作するエージェントのツール呼び出し・観測・中間推論を含む全トレースを読み込み、そのまま活用できます。長文コンテキストの作業でこれまで必要だったエンジニアリングや、情報が失われる要約、コンテキストのクリアは不要になるとしています。
導入企業の声
導入した企業からは、大規模なdiff全体を読み込ませることでコードレビューエージェントの品質が上がった、400ページの証言録取記録の照合など法務の難しい問題に対応できる、コンパクションの発生が15%減った、数千ページの文書や複雑な本番インシデントの全体を保持したまま作業できる、といった事例が紹介されています。
提供環境
100万トークンコンテキストは、Claude Platformのネイティブ提供に加えて、Amazon Bedrock、Google CloudのVertex AI、Microsoft Foundryで利用できます。メディア上限の拡大は、Claude Platform、Microsoft Foundry、Vertex AIで同日から利用可能です。
関連キーワードの解説記事で、背景となる技術・概念を確認できます。
このニュースの月のまとめ号があります。その月の生成AIニュースの全体傾向と、G検定試験風の理解度チェック問題を1本にまとめています。
