📰 生成AIニュースメモ

Anthropic、重要ソフト防衛へ「Project Glasswing」を発足

🗓 2026年4月8日#Anthropic#サイバーセキュリティ

「生成AIニュースメモ」は、生成AIの最新ニュースを要点3行+詳細メモで記録していくシリーズです。関連するG検定キーワード解説への内部リンク付きで、最新動向のキャッチアップと試験の時事対策に使えます。

⚡ 3行まとめ
  1. 1AnthropicがAWS、Google、Microsoftなど12組織と、重要ソフトウェアを守る「Project Glasswing」を発足
  2. 2未公開モデル「Claude Mythos Preview」は主要なOSとブラウザのすべてを含むソフトで数千件の高深刻度脆弱性を発見
  3. 3Anthropicは最大1億ドルの利用クレジットと計400万ドルの寄付で防御側の活用を支援

Anthropicは2026年4月7日(米国時間)、世界の最重要ソフトウェアの安全確保を目指す新イニシアチブ「Project Glasswing」を発表しました。AWS、Apple、Broadcom、Cisco、CrowdStrike、Google、JPMorganChase、Linux Foundation、Microsoft、NVIDIA、Palo Alto Networksと共同で発足したもので、背景には、未公開のフロンティアモデル「Claude Mythos Preview」が主要なOSやブラウザで数千件の高深刻度脆弱性を発見したという事実があります。参加組織はこのモデルを防御的なセキュリティ業務に活用します。

Project Glasswingの概要

  • 参加組織 — AWS、Anthropic、Apple、Broadcom、Cisco、CrowdStrike、Google、JPMorganChase、Linux Foundation、Microsoft、NVIDIA、Palo Alto Networksの12組織
  • 追加アクセス — 重要なソフトウェアインフラを構築・保守する40超の組織にもモデル利用を拡大し、自社製・オープンソース双方のシステムの点検と防御に活用
  • 資金支援 — Mythos Previewの利用クレジットとして最大1億ドル、オープンソースセキュリティ組織への直接寄付として400万ドルを確約

発足の背景は、Anthropicが訓練した汎用の未公開フロンティアモデル「Claude Mythos Preview」に、最も熟練した人間を除くすべての人を上回る水準でソフトウェア脆弱性を発見・悪用するコーディング能力が確認されたことです。AIの進歩速度を踏まえるとこうした能力は遠からず拡散し、安全な運用に取り組まない主体にも渡りうるとして、防御目的での活用を急ぐ狙いがあります。参加パートナーはMythos Previewを防御的なセキュリティ業務に使い、Anthropicは得られた知見を業界全体へ共有します。

Claude Mythos Previewの脆弱性発見実績

  • 全体 — 数週間で、主要なOSとWebブラウザのすべてを含む重要ソフトウェアに数千件のゼロデイ脆弱性を発見。そのほぼすべてを人間の誘導なしに自律的に特定
  • OpenBSD — 接続するだけでリモートからマシンをクラッシュできる、27年前からの脆弱性を発見
  • FFmpeg — 自動テストツールが500万回実行しても捉えられなかったコード行に、16年前からの脆弱性を発見
  • Linuxカーネル — 複数の脆弱性を自律的に連鎖させ、一般ユーザー権限からマシン全体の掌握に至る権限昇格を実証
  • 対応状況 — 上記はいずれも開発元に報告済みでパッチ適用済み。その他の脆弱性は詳細の暗号学的ハッシュを先に公開し、修正後に内容を開示

ベンチマークで示された能力

  • CyberGym(脆弱性再現) — Mythos Previewが83.1%で、次善モデルのClaude Opus 4.6の66.6%を大きく上回る
  • SWE-bench Verified — 93.9%(Opus 4.6は80.8%)
  • Terminal-Bench 2.0 — 82.0%(同65.4%)
  • GPQA Diamond — 94.6%(同91.3%)
  • BrowseComp — 86.9%(同83.7%)で、トークン消費は4.9分の1
  • OSWorld-Verified — 79.6%(同72.7%)

提供条件と今後の計画

  • 提供方針 — Mythos Previewの一般提供は予定せず。研究プレビュー後は参加者向けに入力100万トークンあたり25ドル・出力125ドルで提供(Claude API、Amazon Bedrock、Vertex AI、Microsoft Foundryで利用可能)
  • 寄付の内訳 — Linux Foundation経由でAlpha-OmegaとOpenSSFに250万ドル、Apache Software Foundationに150万ドル。オープンソース保守者はClaude for Open Sourceプログラムから利用を申請可能
  • 情報公開 — 90日以内に得られた知見と開示可能な修正済み脆弱性・改善を公表。脆弱性開示、ソフトウェア更新、サプライチェーンセキュリティ、パッチ自動化などの実務提言も策定予定

想定される作業は、ローカルでの脆弱性検出、バイナリのブラックボックステスト、エンドポイントの保護、システムのペネトレーションテストなどです。危険な出力を検知・遮断する新しいセーフガードは、Mythos Previewほどのリスクを持たない今後のClaude Opusモデルで先行導入し、改良を重ねる計画です。Anthropicは米政府当局ともモデルの攻防両面の能力について協議を続けており、中期的には官民の組織をつなぐ独立した第三者機関が、こうした大規模サイバーセキュリティ活動の受け皿になりうるとしています。

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🔗 出典(一次ソース)
https://www.anthropic.com/glasswing
※本記事は一次情報をもとに要約・再構成したものです。詳細は出典をご確認ください。