日立、OpenAIとの連携本格化でレガシー刷新とサイバー防御を推進
「生成AIニュースメモ」は、生成AIの最新ニュースを要点3行+詳細メモで記録していくシリーズです。関連するG検定キーワード解説への内部リンク付きで、最新動向のキャッチアップと試験の時事対策に使えます。
- 1日立とOpenAIのForward Deployed Engineersが連携し、レガシーシステムのモダナイゼーションを支援するAIソリューションの開発を開始
- 2OpenAIの「Trusted Access for Cyber」を通じてサイバーセキュリティ向けAIモデルへのアクセスを取得し、まず社内で実践
- 3得られた知見を日立のFDEケイパビリティ向上と次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」の高度化に生かす
株式会社日立製作所は2026年6月17日、OpenAIとの連携を本格化し、モダナイゼーションの加速とサイバーセキュリティ強化を推進すると発表しました。両社のForward Deployed Engineers(FDE)が連携し、OpenAIのAIエージェント「Codex」でミッションクリティカルなレガシーシステムのコードを解析して設計を可視化し、安全な移行を支援するアプローチの確立に取り組みます。OpenAIの先進的なAI技術と、社会インフラを支えてきた日立のドメインナレッジを掛け合わせ、顧客や社会のAIトランスフォーメーション(AX)を加速させるとしています。
(1) AIモダナイゼーション手法の確立と提供
両社のFDEが連携し、OpenAIのAIエージェント「Codex」の高度な解析力と、日立のミッションクリティカルなシステム開発ノウハウを組み合わせます。既存コードをもとにした上流仕様の可視化から、新システムへの移行テストまでの一連の工程について、AIを活用した信頼性の高いアプローチの確立をめざします。今後はモダナイゼーション事業の統括・推進を担う「Modernization CoE」が中核となってAIソリューションを開発し、「モダナイゼーション powered by Lumada」に組み込んで、金融機関をはじめ幅広い産業の顧客へ順次提供していく予定です。
(2) 次世代サイバーセキュリティ環境の検証・強化
日立はOpenAIの「Trusted Access for Cyber(TAC)」を通じて、OpenAIのサイバーセキュリティ向けAIモデルへのアクセスを取得する予定です。これはOpenAIが発表した「日本サイバー・アクションプラン」の一環で、高度なAI能力を信頼できる防御側の関係者へ責任ある形で届け、日本の重要分野におけるサイバーレジリエンス強化を支援するものと位置づけられています。
日立はOpenAIのDaybreakに基づく防御重視のフレームワークのもと、適切な安全策・ガバナンス・人間による監督を前提に、脆弱性の特定、優先順位付け、修復・検証など正当な防御目的での活用を検討していきます。セキュリティ専門組織である「Cyber CoE」が「カスタマーゼロ」として日立が提供するシステムの検証を進め、得られた知見を今後のサイバーセキュリティ強化に活用します。
(3) 実践的なFDE育成とHMAXの高度化
本取り組みを通じて、モダナイゼーションおよびサイバーセキュリティの領域に強みを持つ日立の実践的なFDEケイパビリティの向上をめざします。得られた知見は、日立のAI社会実装を牽引する専門組織「Frontier AI Deployment Center」がハブとなって順次HMAXへ統合され、HMAXの継続的な高度化と顧客への提供価値の最大化につなげるとしています。
背景
- ▸日立製作所 執行役社長兼CEO 德永俊昭氏 — 日立が携わってきたミッションクリティカルな社会インフラのシステムは国内だけで約15,000。レガシーシステムのモダナイゼーションとセキュリティ向上はAI時代の持続的な成長に向けたすべての企業の重要な経営課題であり、OpenAIとともに安全で信頼性の高い社会インフラの革新に取り組めることを誇りに思う
- ▸OpenAI Japan 合同会社 代表執行役社長 長﨑忠雄氏 — 日立との取り組みは、AIを日本の重要な産業・社会インフラでより安全かつ実践的に活用するための重要な一歩。レガシーシステムのモダナイゼーションと、防御を目的としたサイバーセキュリティ領域でのAI活用は、日本企業の事業基盤を強化するうえで不可欠なテーマ
両社は2025年10月に覚書(MoU)を締結して以来、HMAXをはじめとする日立のLumadaソリューションの強化に向けて、OpenAIの先進的なAI技術の活用検討を進めてきました。現在、多くの企業では熟練エンジニアの引退などによるレガシーシステムのブラックボックス化がAXの課題のひとつとなっており、またサイバーセキュリティを取り巻く環境の変化により高度な防御体制の構築が急務となっています。こうした背景から、基幹システムのモダナイゼーションとサイバーセキュリティ強化における取り組みの本格化に至ったとしています。
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このニュースの月のまとめ号があります。その月の生成AIニュースの全体傾向と、G検定試験風の理解度チェック問題を1本にまとめています。
