Anthropic、Claude Managed Agentsにスケジュール実行とVaultsを追加
「生成AIニュースメモ」は、生成AIの最新ニュースを要点3行+詳細メモで記録していくシリーズです。関連するG検定キーワード解説への内部リンク付きで、最新動向のキャッチアップと試験の時事対策に使えます。
- 1Claude Managed Agentsをcronスケジュールで自動実行する「スケジュールデプロイ」を追加
- 2環境変数や資格情報を安全に保管する「Vaults」により、エージェントがCLIや認証済みサービスを利用可能に
- 3いずれもClaude Platformでパブリックベータとして提供開始
Anthropicは2026年6月9日(米国時間)、Claude Managed Agentsに2つの機能を追加したと発表しました。エージェントをスケジュール実行する「スケジュールデプロイ」と、環境変数や資格情報を安全に保管する「Vaults」で、どちらもClaude Platformでパブリックベータとして利用できます。スケジューラーを自前で用意しなくても定期的な業務を任せられるようになり、APIキーをプロンプトやコードに直接書き込まずにCLIツールや外部サービスを認証できるようになります。
スケジュールデプロイ
- ▸楽天 — スプレッドシートのデータを分析し、週次・月次でレポートや資料を作成。本番のログやメトリクスの監視にも使い、プロダクトマネージャーがダッシュボードを作らずにアプリケーションの状態を把握できるようにしている
- ▸Actively AI — 営業チーム向けにアカウント横断のエージェント検索を提供。スケジュールデプロイで回答を定期的に更新し、自作していたスケジューリング基盤を置き換えて構成を簡素化した
- ▸Ando — 採用と営業のチャネルを自律的に監視し、提案された次のアクションを追跡して期限が来たら催促し、会議のリマインドを送っている
スケジュールデプロイは、Claude Managed Agentをcronのスケジュールで動かす仕組みです。スケジュールが発火するたびにエージェントが新しいセッションを開始してタスクを完了するため、スケジューラーを自分で構築・運用する必要がありません。夜間のデータ同期、週次のコンプライアンススキャン、日次のダイジェストといった繰り返しの作業が想定用途です。稼働中のデプロイはいつでも一時停止・再開・アーカイブでき、必要に応じて追加の実行を手動で起動することもできます。
Vaults(環境変数の保管)
- ▸鍵はモデルに渡らない — サンドボックスにはプレースホルダーしか置かれない。実際の鍵はネットワークの境界で付与され、許可したドメイン宛のリクエストにのみ使われる
- ▸鍵の更新 — Vault側で値を更新すると、実行中のセッションも次の呼び出しから新しい値を使う
- ▸対応するCLIの例 — HTTPリクエストで鍵を送る一般的なCLIが対象で、Browserbase、KERNEL、Notion、Ramp、Sentryなど。BrowserbaseとKERNELにより、Managed Agentsは初めてブラウザを操作する能力を得て、他のツールと並行してWebを閲覧・操作できる
- ▸エージェントの外部接続手段 — 直接のAPI呼び出し、CLI、MCPの3つ。CLIは既存のコマンドラインツールをシェル経由でそのまま動かせる、軽量で速い接続経路と位置づけている
Vaultsは、Claude Managed Agents向けに環境変数や資格情報を安全に保管する機能です。実行時にエージェントはAPIキーなどを環境変数として参照するため、プロンプトやコードに資格情報を埋め込むことなくCLIツールや外部サービスを認証できます。APIキーは、環境変数名と到達を許可するドメインを指定して登録し、エージェントのサンドボックスに入っているCLIがそれを使って認証付きのAPI呼び出しを行います。
Vaultsの活用例
- ▸Notion — MCPツールと並行して自社CLIを展開し、APIトークンをモデルに渡さないままエージェントにファイルアップロード機能を追加した
- ▸Browserbase — browse CLIをVaults経由で認証してブラウザスキルの公開カタログを構築。スケジュールデプロイでカタログを定期的に検証し、内容の正確さを保っている
- ▸KERNEL — 利用状況や顧客とのやり取りを記録したデータベースへ安全に接続し、30日分の日次利用量を数秒で取得して利用量の急増をその場で検知。意図した利用かを顧客に確認できるようにしている
- ▸Milana — 顧客のコードベースにAIプロダクトエンジニアを安全に接続し、バグの発見と修正を自動化。大規模なデータ分析も従来より高速になった
関連キーワードの解説記事で、背景となる技術・概念を確認できます。
このニュースの月のまとめ号があります。その月の生成AIニュースの全体傾向と、G検定試験風の理解度チェック問題を1本にまとめています。
