今回の記事では、簡単に画像から背景を削除することができるRemgbを紹介します。

Google colabを使用して簡単に実装することができますので、ぜひ最後までご覧ください。

今回の目標

・概要

・実装

概要

Mattingとは

画像や動画から前景を抽出し、背景と分離するタスクをAlpha Mattingと言います。

画像から前景のAlpha値を抽出する処理をMattingと呼び、 Alpha値を各画素に持つ画像をAlpha Matteと言います。

Matting技術により、グリーンバック等の特殊な撮影環境でなくても背景と全景を分離することができるようになります。

Rembgとは

Rembg は画像の背景を削除するツールです。

詳細は以下のリンクからご確認ください。

実装

ここからはGoogle colab環境で進めていきます。

まずは、Googleドライブをマウントします。

from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')
%cd ./drive/MyDrive

次にrembgをインストールします。

!pip install rembg

背景を削除したい画像を「input_path」、出力する画像のファイル名を「output_path」として設定します。

なお、出力画像はpng形式とする必要があります。

from rembg import remove
from PIL import Image

input_path = 'input.jpg'
output_path = 'output.png'

input = Image.open(input_path)
output = remove(input)
output.save(output_path)

img = Image.open('output.png')
img

実行すると、背景を削除した画像が表示されます。

以降では、いくつかの実装例を紹介します。

※使用した画像はこちらから拝借させていただきました。

実装例(自動車)

実装例(亀)

実装例(シマウマ)

実装例(人間①)

実装例(人間②)

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まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。

簡単に画像から背景を削除することができるRemgbを紹介しました。

サクッと背景画像を削除したい場合には、有効であると言えそうですね。

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