このシリーズではG検定の要点を項目ごとにまとめています。
今回の記事では「G検定の概要と試験のポイント」について紹介します。
試験の概要
G検定(公式名:ジェネラリスト検定)は、JDLA:Japan Deep Learning Association(一般社団法人日本ディープラーニング協会)が実施している試験です。
G検定の「G」はジェネラリスト(generalist)の頭文字の「G」です。
JDLAではG検定の名称にも使われている「ジェネラリスト」を「基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業応用する能力を持つ人材」と定義しています。
G検定のシラバスの目玉であるディープラーニング(深層学習)とは、人工知能・機械学習の手法のひとつです。
メリット
G検定の資格取得によって、人工知能やデータサイエンスの幅広い知識を体系的に整理でき、様々な形で役立てられる、ディープラーニングに関する知識を有することを客観的に証明できるといったメリットがあります。
さらにJDLAのロゴマークを名刺に記載できることから、DX人材へのステップアップや転職活動などで有利に働くといったことも期待できます。
ジェネラリストを目指す方はもちろん、新人研修や人工知能、データサイエンスの幅広い知識を身に付けたい方、キャリアアップしたい方におすすめの資格となります。
試験内容
G検定の試験概要は以下の通りです。
詳細はこちらのリンクからご確認下さい。
受験資格 | 制限なし |
実施概要 | 試験時間:120分 知識問題(多肢選択式・220問程度) オンライン実施(自宅受験) |
出題範囲 | シラバスより出題 |
受験費用 | 一般:13,200円(税込) 学生:5,500円(税込) ※再受験の場合 受験日より2年以内の場合は半額(一般:6,600円、学生:2,750円) |
試験日程 | 2022年11月4日(金)・5日(土) 2023年3月4日(土) 2023年7月8日(土) 2023年11月11日(土) |
試験会場 | オンライン実施 |
試験難易度
JDLAのデータによると2017年より始まったG検定の合格率は6~7割で推移しているため、合格率だけを見るとさほど難関ではないようなイメージを抱くかもしれません。
しかし、人工知能やデータサイエンスの専門用語を中心に出題されるので、十分に知識と理解力を持たない場合は、難易度が高く感じるかもしれません。
G検定の試験では人工知能やディープラーニングに関する幅広い内容が出題されるため、知識を体系的に整理し、正しい本質的な理解を身につけることが重要となります。
関連する資格
なお、JDLAが実施する資格では、E資格(エンジニア資格)もあり、ディープラーニングを実際に実装するエンジニア向けの資格です。
受験資格として、別途教育プログラムの受講が義務付けられています。
このE検定をG検定からのステップアップで受験する人が多いようで、合格率は7割程度です。
攻略方法
出題内容の把握
日本ディープラーニング協会のWebサイトに掲載されている、G検定の「学習のシラバス」と「例題」を確認し、具体的な試験問題のイメージをしてみましょう。
シラバスの項目はこちらでも紹介していますので、まずはざっと見てみましょう。
単元のごとの学習
シラバスに沿って、単元毎に学習を進めましょう。
単元テキストを読む時は、「その内容を自分の言葉で他人に説明できるレベルまで」繰り返し同じ章を読み直してみましょう。
また、試験の範囲外とはなりますが、Pythonで実装することで理解が深まる場合もあります。
過去問や模擬試験を活用
短い試験時間で全問解けるよう、時間を計測し問題に挑戦しましょう。
本番を意識して、カンペの使い方にも慣れましょう。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事ではG検定の概要を紹介しました。
ぜひ合格に向けて頑張ってくださいね。